データベースがSQL文を実行できるようになる前に、オプティマイザがその文に対する 実行計画を作成しておく必要があります。実行計画が立案されたら、データベースはその実行計画を1ステップずつ実行していきます。 ソースコード(SQL文)を実行可能なプログラム(実行計画)に変換する動きをするという点で、 オプティマイザはコンパイラに非常によく似ていると言えます。
文の実行が遅い原因を探る際にまず最初に見るべきなのが、実行計画です。 この章の各節では、様々なデータベースにおいてパフォーマンスを最適化させるために、 どのように実行計画を読み解いていくべきかを説明してきます。